「5Gってドラエモン」は秀逸なキャッチコピー !
第5世代には何ができ、私達に何をもたらすのでしょう? 実は答えは明確ではありません。5Gは高速・大容量、同時多接続、低遅延が特徴とされますが、 これが何に使えるのか、はユーザーの使い方、アプリケーションやサービスに依存します。何より未だサブ6帯のNSAネットワークで運用されているため、 5Gの利点を享受するには不十分です。言ってみれば、土管を太くしました、ここに水を流すのか、ジュースを流すのか、はたまたビールを流すのかはあなた次第です、 と言うことです。通信会社(キャリア)は土管を太くすることしかできません。ここに何を流すのかはユーザー次第です。通信会社も異業種との協業を進め 5Gネットワークの活用法を模索していますが、有力な使途が見つかっていない、と言えます。極端な話、5Gのメリットは? と問われても、単に大量データを高速に送れる だけ、と言うことになります。ポテンシャルの高い5Gですが、未だそのポテンシャルを活かす使い道がない、と言えるでしょう。
ソフトバンクのコマーシャルに「5Gってドラエモン」と言うキャッチコピーがありますが、これは実に秀逸なキャッチコピーだと感じています。ドラエモンの ポケットは様々な道具の宝庫で、のび太を助けたり楽しませたりしますが、「未来の夢の道具をもたらす」存在として5Gとドラエモンを重ねたのだと思います。 ただ、ドラエモンの道具はビジネスや生活に必要かと言えばそうではなく、「あったら楽しいけど …. なくても困らない」と言うものが大半です。勿論、 ビジネスに使えば大儲けできそうな「どこでもドア」やわずかな原価でコピー品を大量生産する「バイバイン」等、応用すればミリオネアになる道具はあるものの、 何処か「子供騙し」的なものが多いです。5Gも「あったら良いけどなくても困らない」的な道具と言う意味で「5Gってドラエモン」のキャッチコピーが秀逸だと思う のです。近い将来、5Gでなければならないニーズが出現することを祈るばかりです。需要を生み出す高いポテンシャルを秘めているのです。