そもそも5Gとは? 第4回 第5世代の機能と特徴 

さて第5世代(5th Generation5。以降、5Gと略します)ではどのような変化が起こるのでしょうか?
先ず5Gの構成と普及計画を説明します。5Gサービスは2019年から始まっており、基地局増設が行なわれています。5Gではサブ6とミリ波と呼ばれる2つの周波数帯域 でサービスが展開されます。サブ6とは6GHz以下の意味で、日本では3.7GHz帯と4.5GHz帯の2つの帯域が使用されます。ミリ波とは30GHzから300GHzの帯域を指し 日本では28GHz帯の周波数が使用されます。実は28GHzは厳密にはミリ波ではなくサブ6帯域を含めてサブミリ波(マイクロ波)帯(3GHz~30GHz)なのですが、 国により37GHzや48GHzを使用するため5Gでは便宜的(?)にミリ波と呼んでいます。
また、通信は5Gの周波数帯を使用するものの基地局の有線ネットワーク部分は4Gと共用している場合が多く、これをNSA(Non-standalone)ネットワークと呼んでいます。 これに対し、5G専用の大容量有線ネットワークへの移行が計画されており、これをSA(Standalone)ネットワークと呼んでいます。
5Gの特徴として、
1. モバイルブロードバンド高度化(eMBB: enhanced Mobile Broad Band。高速・大容量と訳している例もある)
2. 同時多接続(mMTC: massive Machine Type Communications)
3. 高信頼・低遅延(URLLC: Ultra Reliable and Low Latency Communications)
が挙げられています。ユ-ザーの立場で見ると①の高度化、特に高速・大容量のみがメリットでしょう。ただし、この高速・大容量を有効に活用するアプリケーション が少ないのも事実です。LINEの返信が3/100秒だけ早くてもメリットは希薄ですし、2時間映画が3秒でダウンロードできても観るにはやはり2時間かかります。 4Kや8Kの高画質をスマホで観てもメリットと感じるかは疑問ですし、まして「歩きスマホ」では高速・大容量を活かす使い方は想像し難く、座ってじっくり 取り組まない限り活用は難しいでしょう。高いポテンシャルを持つ5Gですが、何が特徴なの? と問われれば、現状ではただ単に通信が早くできるだけ、 と言うのが答えになると思います。

とは言え、現在(2021年11月)は5Gのサブ6帯・NSAネットワークの運用が始まっており、ミリ波帯は限定された地域・施設でのみ試験的に運用されています。 今後、サブ6帯のSA化、ミリ波帯の拡充が進むことでしょう。